短期滞在ビザのビザ免除国って何?日本に呼ぶのにビザ申請は必要?不必要?

外国人の友人や恋人・家族、海外企業や取引先が来日する際は「査証(ビザ)」が必要になります。ただ、海外旅行に頻繁に行く人でないかぎり、「査証(ビザ)」について詳しく知らないという方が多いのではないでしょうか。

今回はコモンズ行政書士事務所が「査証(ビザ)」や「査証免除措置」について簡単にご紹介したいと思います。

外国人が日本に来るための「査証(ビザ)」について

査証(ビザ)とは?

「査証(ビザ)」とは外国人が日本へ入国するために必要な推薦状(※入国の審査を受けるための資格)のことになります。

査証(ビザ)は日本に入国する前に手に入れておくものであり、査証(ビザ)がない場合、日本へ入国するための審査を受けることができないどころか、日本行きの飛行機に乗ることもできません。

査証(ビザ)には複数の種類があり、日本に滞在する目的や来日回数によって申請方法や提出する書類が変わります。

査証に関する豆知識①

海外にいる外国人が日本に滞在する為には「査証(Visa)」が必要です。また、外国人が日本に滞在する為には査証(Visa)以外にも「在留資格(resident status)」が必要になります。査証も在留資格も日本ではビザと呼ばれていますが、内容が異なりますのでご注意ください。

査証申請・査証免除措置とは?

本来であれば、全ての外国人が日本に来るために査証を取得するための申請「査証申請」を行わなければなりません。

ですが、日本国では90日以内の短期滞在を目的として日本に入国することを希望する外国人に対し、査証を取得することなく入国を認める措置「査証免除措置」を69の国・地域に対して実施しています(2023年6月現在)

そのため、査証免除措置の対象である「ビザ免除国」の国籍を持つ外国人は、観光、保養、スポーツ、親族の訪問、見学、講習会又は会合への参加、業務連絡等の短期滞在で済むもの(※報酬を受ける活動を除く)でかつ90日以内の滞在であれば、事前に査証申請をすることなく日本へ来ることができます。

ビザ免除国となっているのは、北米・ヨーロッパのほとんどの国、アジアや中南米・アフリカ・中東などの一部の国です。ただし、国によっては査証申請なしで滞在できる日数が30日や15日などの国や、査証免除措置の対象となっているものの事前の査証申請を推薦されている国、ICパスポートを所有している人間のみが対象となる国もあります。

査証に関する豆知識②

ちなみに、日本人は査証(ビザ)を取得せずに193以上の国・地域への渡航が可能になっています(2023年6月現在)

査証免除措置対象外の国で有名な国は?

中国・フィリピン・ベトナムが有名

査証免除措置の対象外の国で有名な国は主に中国・フィリピン・ベトナム・インド・ロシア・ブラジルなどです。もし、友人や恋人・家族、海外企業や取引先を呼ぶ場合は、査証申請が必要な国かどうかを確認をしましょうね!

ちなみに、アメリカ(ビザ免除国)に住んでいる中国人(ビザ免除対象外の国)が日本へ来るときは、もちろん、査証申請をしなければいけません。また、アメリカに住んでいても、アメリカのビザの種類によっては、アメリカにある日本国大使館・総領事館で査証申請ができず、中国へ帰国しなければならないこともありますので国籍とは別の国に住んでいる場合は特にご注意ください!